妻が海外赴任になったけど、僕はどうすれば?

アラサー夫婦の妻が海外赴任になり、ついていった夫のブログ。ロンドンでの生活も綴ります。

非ネイティブ層へ贈る生活英語のススメ

ロンドンは言わずもがな英語圏の国です。
そんな国で暮らす以上、通販生活のみのヒキコモラーになる以外は英語はやはり切り離せません。
筆者は英語が出来ないって程じゃない、と思ってましたが、生活のための英語となると苦労したのでその点を中心に書いていきます。
ネイティブクラスの方はお引き取り下さい。

TOEICのスコアがどのぐらいあった方がいいの?

あちこちで言われているように、TOEICの出来と生活のしやすさは別物の様に思われます。
筆者は渡英時点でTOEICスコア800でした。
内容が完璧にわかった訳でないけど仕事で英語の話会議したことあるし、俺イケるだろ?と思っていたけれど、空港のImmigrationで、スーパーで、レストランで、あっちこっちで周り中の人が何を言っているかさっぱりわからなくてかなり自信がなくなりました。
「はぁ?」って顔でみられることが何度あったか・・・。結構心が折れそうになります。

「ピザは4つ切りで!」「袋2枚もらえます?」「ちゃんとお金払ったのに携帯が通じなくなったんですけど・・・」と、こういうことをスムーズに伝えられることと、TOEICスコアはあんまり関係がありません。

特にイギリスでは、水回りだの銀行口座関連だの、何かとトラブるのでカスタマーサポートに電話しなきゃいけない機会が増えるので、とっさに会話出来ることの方が大事です。

必要なものは度胸と猿真似

今どのぐらい喋れるか、どれだけ単語を知っているかはさておいて、何よりもまずめげない心で喋らないことには通じません。
英語っぽさなんか全て忘れてJapanese Accent=カタカナっぽさ丸出しで行きましょう。
お店のレジで何か言いたくてもモジモジしてたら、「Next Please!」とすっ飛ばされて切ない思いをするハメになります。

後は、猿真似です。
映画でみた表現でも、レジの前の人が言ってた言い方でも、とりあえずパクりましょう。
自分はこれでまず真っ先に「Yes, please.(お願いします)」を覚えました。
それまで「Yes」「OK」で凌いでたんですが、こうした言い方のほうが会話っぽくなるんだな、と感じて真似するようになりました。
レストランで注文するときも、指差しでディス、ワン、ディス、スリー、って指差しでやってたけど、隣の席の人が「Can I have salad?」って言ってるのを見てCan I haveを使うようになりました。
要は子供が言葉を覚えていくことと同じ過程です。

ネイティブクラスの英語ができる人にこういうことを話すと、「そんなことも知らなかったのかよ!?」というリアクションをされるかもしれませんが、Yes indeed!
タガログ語で「よーお前久しぶりじゃん!」というときの言い回しを知らないのと同じレベルで知らないもんは知らないのでどうしようもありません。

発音は大事だけど英語「っぽく」発音するのは逆効果

日本人は発音がダメだけど、発音を直せば英語がみるみる通じるようになる!
そんなものは夢幻だ。諦めよう。

しかし、発音は大事です。
1つの文章を頭から終わりまではっきりと発音することが大事です。
日本人によくある、文末に向かってしぼんでゆく感じの喋り方は、かなりの確率で聞き返されるので、むしろ文末の方こそはっきり喋るようにした方が通じるような気がします。

そして、一番NGだと感じているのは、なんとか相手に合わせようとしてやってしまう英語「っぽい」発音。
これは大体通じません。っぽい発音は、英語ネイティブの人々からすると音に出すべきポイントがズレてるんだと思います。
これよりは、上記で書いた通りJapanese Accentで喋りまくるほうがよっぽど通じます。
気持ち口を大きめに開くイメージで喋るくらいでちょうどよくなります。
発音も聞いた通りの猿真似をしていきたいんですが、まず喋ることに口が慣れてからでいいんじゃないかと思います。筆者は発音は治る気がしないのではっきり喋ること以外は渡英4ヶ月目にして諦めモードです。

かなり役立つテレビの字幕放送

日本でもあるように、テレビで字幕放送が見ることが出来ます。
これは結構役に立ちました。
ニュース番組なんかは字幕が相当遅れて出て来るので混乱してきますが、ドキュメンタリーだったりバラエティなんかでは会話ピッタリに字幕が出てくれるので、言い回しや言っていたことの確認が出来ます。
これも使えそうなものがあったら覚えておいて、どこかで使ってみるとボキャブラリーが増えていくと思います。

まとめ:まぁまずは何でもかんでも手を出してみなよ。笑顔で。

色々書きましたが、結論としては時間をかけて経験値を積む以外にないと思います。
ただ、人と話すときは笑顔がやっぱりいいと思います。
逆の立場で自分が話しかけられた時、どの道相手が何を言っているかサッパリだとしても、しかめっ面の外人よりは笑顔の外人の方が手伝ってあげたくなりますよね。


それでは、本稿が何かの役に立てば、あるいは悩んでた方の気が多少楽になれば幸いです。

Q:イギリスのご飯はマズいのか? A:まずくはないが美味くもない。しかし愉しむ術はある。

イギリスと言えば、メシマズ大国というイメージが非常に強い。
自分も渡英する前は「痩せるんじゃない?」と友人からからかわれたものだ。

では、いざ渡英してきてご飯を色々と食べているとどうか。

答えは「マズいって程まずくもないがうまくもなく、ずっと55点。」である。

イギリスの食文化

イギリス人はそもそも美味しいものが食べたい!という欲求が薄いように思える。
メシが簡素な国は戦争が強いと言われるのもなんとなくわかる気がする。

ランチでは安く済ませようとすると、Tesco等でサンドイッチ+ドリンク+ポテチ等軽いスナック=Meal Dealというもので3£である。
安いのはいいのだが、これをやると冷えたサンドイッチとスナックで、なんともいえず質素感が漂う。
寒くなってきた今日このごろ、サンドイッチを頬張っても身体が温まる感じがしないし、むしろ冷える。
東京新橋の居酒屋のランチ営業で煮魚定食だとかトンカツ定食を食べていた頃がとても恋しくなる。

夜は夜で、パブが代表的だがイギリス人曰く「空きっ腹にメシは食えん」とのことで、エールでお腹を膨らませて寝るのが王道だそう。
実際、パブではフードメニューは非常に少ない。
とりあえずビールを2、3パイント飲んでお腹を膨らませて、朝にたっぷり食べるのがイギリス流だそう。
だからイングリッシュブレックファストはボリューム満点なのだ。

では美味い飯はどこに?

解決策その1:お金

とは言ってもイギリスも中々の大国、高級料理店も当然たくさんある。
お金を積めば積むほど大体比例して美味しさも上がっていくように思える。
しかし、1食100£とかなんて記念日でも無い限りあんまりかけられないのが実情。

解決策その2:非イギリス食を求めよ!

イタリアン、中華、インド、タイ。
この辺の料理はそんなに大きく外れることは無い様に思える。
ランチ時でも、Take Away=持ち帰り営業をやっている店が多く、タイ料理や中華はランチとしては鉄板である。
筆者も会社の近くのストリートに向かって、色々な国の屋台が出ている中からタイとかインドとかの店に行っている。

解決策その3:自炊を極める

イギリスに赴任してきて4年になる友人曰く、美味しい料理を求めるあまり自炊に目覚める人は多いそうだ。
イギリスのキッチンでは本格的なオーブンがついていることが多く、肉やジャガイモを豪快に焼き上げる料理が日本よりも断然やりやすい。
そしてイギリスのスーパーでは肉、野菜、芋等生活必需品は軽減税率のお陰でかなり安い。
3人がお腹いっぱいになるだけの大きさの骨付きラム肉を焼いたときも、野菜と合わせて12£ぐらいしかしなかった。
そしてイギリスのジャガイモは日本に比べてとても美味しい。小さいやつでもちゃんと甘みがあって素晴らしい。
自炊が習慣になればお財布にも優しいし美味しいご飯も食べられるというわけである。

結論

イギリスにおいては、総じてメシは対して美味くはない。
が、上記の通り近所で非イギリスの旨い店を見つけるか、自炊にトライすれば殺風景なイギリスの食風景に色味を足すことも出来るだろう。

番外

日本食にはあまり期待しないほうが良いと思われる。
やはり料理というものはその土地、気候に適した物が進化するようにできているものだ。
イギリスで日本食を謳うお店に行くのもたまには悪くないが、味対比値段は高い。そしてエセ日本食も多い。
しかし、たまに猛烈に吉野家みたいなチープな日本食が食べたくなる。
米については日本のほうが断然うまいからだろう。

渡英して苦労した必須手続き

イギリスに移住したら、まずやるべきはNational Insurance Numberの取得と銀行口座の開設です。
どちらも仕事するために必要ですが、両方共一筋縄ではいかない手続きでしたので、その顛末をご紹介します。

  • National Insurance Numberの取得

英国での税金等の管理のため、National Insurance Number、NINoの取得が必要となります。
英語があまり得意でないけれどもイギリスに来た人は、まずここでスコットランド英語の洗礼を受けることになります。

NINoは、以下の流れで取得します。
電話で取得申請→郵送されてくる応募用紙に記入、返送→(場合によりJobCentreでインタビュー→)NINoが記入された用紙が返送される

困ったことにNINoは電話でしか取得申請が出来ず、かつ事務所がスコットランドにあるせいでこれまで馴染みのないイントネーションでかなり苦労します。
幸い、聞かれることは大体ネットに書いてあるので手元にメモを用意しておけば回答はなんとかできるでしょう。
相手が何言ってるかわからなかったら、恥を忍んで何度でも聞き返すしか無いです。
しかも事務手続きは正確でないので、電話したにもかかわらず書類が一向にこない、なんてこともザラです。


自分の場合も、一度電話したのですが2週間位音沙汰ないので改めて電話をかけましたが、照会用の電話番号はココ、という自動アナウンスが流れてブチッと切れてしまい、番号をメモるのにまた何回か電話をかける始末でした。
おまけにその番号にかけても昼間なのにオフィスがクローズしていたり・・・。

そんな色々なことがあってなんとか取得できました。
ただの事務手続きなのにやたらと苦労しました。

 

  • 銀行口座の開設

銀行口座の開設も、いろいろな人がブログで悲痛な叫び声を上げている通り、一筋縄では行きません。
困るのが、必須書類を揃えること。
銀行口座を開く際は、身分証及び住所証明が必要になります。
ネックになるのは住所証明。公共料金や固定電話、ローン等の紙の請求書が必要になります。

移住直後では自分名義の公共料金明細などなく、固定電話なんてこのご時世いらないしローンなんであるはずもありません。
単独でアパートに住んでいるなら待てば手に入るかもしれないですが、シェアハウスの人等では特に困ると思います。

ではどうするかと言うと、職場からのレターという手があります。
多くの人は雇用及び住所の証明を会社にレターとして起こしてもらい、それを銀行に提出するという手段を取っているようです。
自分もそれに倣って同様のレターを作成してもらいました。

が、家の近所のHSBC支店では雇用期間が短いこと(2ヶ月)を理由に断られました。
最低6ヶ月の雇用契約書を持って来いとのこと。
現在の自分は、所属している会社のお客さんの予算の都合上、短い契約をロールしている身分で、確かに不安定な職に見えます。

しかし、試しに他の支店にもう一度持っていって見たところ、「OKよ!」とのことであっさり通りました。
そして予約を取って諸々の手続きをして晴れて銀行口座開設完了!・・・かに見えました。

手続完了から1週間後ぐらいに、窓口で担当してくれた行員から連絡が届き、「あなたの住所証明の書類(会社からのレター)はセキュリティ部門の審査にはねられました。フルタイムの契約書か、公共料金等の明細を持ってきて下さい。」とのこと。
こんなこともあろうかと、最初の支店で住所証明を断られた段階で電気料金の請求書を夫婦連名に変えて再発行してもらっていたので、その書類でどうにかなりました。

イギリスでは銀行に関する法律が厳しい+外国人ということで警戒されて手続きが煩雑なのかと思います。
苦労はしましたが、晴れてデビットカードも手に入れて現金だけの生活から脱出することができました。

さぁ転職活動だ その2

渡英に際して現在の仕事は退職してしまうので、先に書いた通りロンドンでの仕事を求めて活動中。
今回は前回書いた以降の進展を記載したい。

johnsmith-uk.hatenablog.com

 日本でロンドンの仕事を探してみての感想

リクルートエージェント
「ご紹介できる見込みの案件が1,2件となると思います」とのことだったが、結局ゼロ。
海外の関連会社経由で紹介させてもらいたい、という提案を受けていたがそっちを含めても紹介無し。
海外案件の紹介には弱い様だ。

JAC Recruitment
実際に求人のある会社への応募や、JACの担当者が自分の経歴を基に売り込みをしてもらった結果面接となることが出来た。
日本にいる間は各企業1−2回Skypeで面接を実施し、渡英後に顔合わせを行う。
自分と先方企業の自己紹介を行いつつ、どんな職種であるかといった話を聞く。
自分のITという職種柄かもしれないが、「プロジェクトが受注出来たら発生」する求人が多め。そのため、企業のマッチ感が良くても仕事が発生しない不安がある。


・CentrePeople
渡英したら登録して職探しをしようと思っていたのだが、縁があって先方担当者と話をする機会に恵まれたので日本にいる間から案件を紹介してもらった。
CentrePeopleに来ている求人から、自分の経歴に合うものを紹介してもらった模様。
JACと同様、各企業と1−2回Skype面接を実施し渡英後に顔合わせ。
担当者のレスポンスも良く紹介される求人数も多い方なのだが、延長前提とはいうものの有期契約の仕事がほとんどで、かつ給料が安い仕事が多い印象。(〜35,000ポンド程度)
イギリスは物価も高いし、何より渡英前の年収から考えるともう少し欲しいのになぁ、という思いは拭えない。
経験を買うと思って、とりあえず働いて転職を狙ってもいいのかもしれないが。

この点は、先方担当者によると「海外で働いた実績が無い人だと、どうしてもお給料は下がってしまいます」ということであるが、その他のエージェントでは同じ条件下でこれまでの年俸を踏まえた交渉をしてくれている。
担当者のさじ加減なのか、そもそも安めの求人取扱がメインなのか、本当にそういうものなのかはよくわからない。

結果として

幸いなことに、渡英から間もないが仕事の方は決まりそうである。
縁故採用されたわけではないが、新しい職場は過去に自分が働いた人々とも多少の縁があり、巡り合わせというものを強く感じる。
過去に手を抜かずに頑張った結果は、恐らく先方社内での人物リファレンス結果として現れている様だ。
運命というものを感じずにはいられない。

渡英しました

2016年8月、渡英完了しました。

6月から家内が先にイギリスに来ていたので、住居等の問題は特に無く、旅行でそのままホテルに来るイメージで我が家に来ました。

とはいっても海外で暮らすことは初めてなので、右も左もわかりません。
今後色々書いていければと思います。

ついていくのか、別居するのか

海外赴任というもの

海外赴任ということ自体は世の中に珍しくはなく、商社だったりメーカーだったり銀行だったり、ある程度の規模の企業であれば一般的に起こりうることだ。
しかし、海外赴任という単語を聞いてまず思い浮かべるのは男性が赴任するケースではないだろうか。
自分の知る限り、既婚の女性に対して海外赴任の辞令が下るケースというのはかなり限られてくる。かなりの強い希望を持っている場合などだ。
そして既婚男性の赴任のパターンのほとんどは、女性側が退職をして同行するケースで、残りが単身赴任とするケースだ。

さて、我が家では?

当然我が家でも同行か、別居か、という議論をしなくてはならなくなった。
妻の要望は至ってシンプルで、「私は辞令を辞退することはなく、ロンドンに必ず行く。そして、あなたにもついてきて欲しい。前任者の任期が5年だったが、5年も離れ離れで暮らすのは避けたい。」ということだった。

ちょうど辞令が出た4月頭は、タイミングの悪いことに自分の転職活動の真っ最中だった。
自分の望む方向に変えようとしていたキャリアを一旦諦めて、ロンドンでの仕事を探す必要が出てくる。さらに、選考途中で自分都合で辞退した企業は、今後もう二度と選考を受ける機会がなくなるのではないか気がかりだった。
このまま転職活動を続けて、新しい企業のロンドン支社への赴任希望を出すことも可能ではある。そう安々と希望通りに行くかは全く分からないが。

一方で、妻の希望もよく分かる。
英語がネイティブレベルで、古い体育会系的な日本文化が大っ嫌いの自由人派な妻は予てより海外赴任を希望していた。
異動の度にカビ臭い体育会系気質の蔓延る部署にならないか戦々恐々としていた身としては、ロンドン赴任とはまさしく渡りに船である。
だから、妻が赴任するのは大賛成で、なんの異論もない。
やはり問題は、自分がどうするかだった。

悩んだ結果

時間にして大体1週間ほどあれこれ悩んだ結果、自分は着いて行くことを前提にロンドンでの仕事を探すことにした。
不安だったことについて、キャリアアドバイザーなり先輩方なりにヒアリングをして、不安に思う必要があるのかどうかを洗い出した所、そこまで不安を感じなくてもいいのではないか、と思えたからだった。

■不安だった所

  • 自分のキャリアはどうなるのか?
    (回答)
    キャリアについては、ロンドンに行くにせよ行かないにせよ、自力で作る必要がある。
    ロンドンに行った場合、英語に堪能になることが出来ればバイリンガルとしてキャリアを広げることが可能にもなる。
    日本で転職してからその企業のロンドン支社を目指すのは、博打になる。
    結論からすると、ロンドンで仕事が見つかるならばキャリアにはむしろプラスとなりうる。
  • 戻ってきた時に大体35歳前後、その時に日本で職を見つけることに苦労しないだろうか?
    (回答)
    業界ごとに傾向は異なり、かつケースバイケースとしか言えないが、自分が属している金融/ITの分野ならば仕事が見つからないことはそうそうない。
    但し、35歳ぐらいからポテンシャルが評価されるよりは即戦力としての評価が求められるため、次の仕事でどのようなことをするかは重要になる。
  • 今の転職活動で受けようとしていた業界内での大手企業は、二度と選考を受けられなくなるのではないか?
    (回答)
    そのようなことはない。日系企業であっても、仮に選考に進んで不採用になったとしても、もう一度別のポジションで選考を受けることは可能。もちろんポジションに応募出来る相応の理由は必要になるが、スキルのミスマッチという範囲で不採用になったならば、マッチする他の所では採用の可能性はある。
    但し、基準は不明だが企業なりの人間性評価でアウトになった場合は、応募しても書類選考を通過できない、という事も有り得る。

以上をまとめると、いい仕事に巡り合えればキャリアとしてはむしろプラスとなる。
そして、日本にいる段階でも仕事を探すことは可能であり、実際に自分のバックグラウンドにマッチする仕事が出てきたので、ロンドンに行くのもアリなのではないかと思うに至った。

着いていこうじゃないか

自分の中で大体まとまったある日、ロンドンに行く決意が出来たことを妻に伝えた。
妻は大喜びし、さらに軽く涙ぐむくらいだった。これは自分にとっても予想外のリアクションだった。
向こうの中でも自分が来るかどうかはかなり大きい問題だったようだ。
世の中の旦那諸君は、海外赴任になった奥さんの話はよく聞いてあげよう。言えなくてモジモジしていることが色々あるかもしれない。
自分の不安も大事ではあるが、海外に行けと命じられている本人も色々な緊張に面しているのである。

こうした経緯を経て、本格的に転職活動をすることになった。
これまでの選考を辞退することについては、キャリアアドバイザーに伝えること自体心苦しかった。
しかし、その担当者を通じてロンドンのキャリアドバイザーの紹介を受けることも出来た。
こうして転職活動の始まりに続く。

John Smith

さぁ転職活動だ

転職活動を開始した。

日本でロンドンの仕事を探す

その1:リクルートエージェント。

最大手のリクルートのうち、3ヶ月間担当がついて諸々のサポートを行ってくれる所。
「ロンドン 転職」とかでググると広告の筆頭として表示される割に、「ご紹介できる見込みの案件が1,2件となると思います」とのこと。
自分の経歴があまり魅力的でないだけなのかもしれないが、正直1,2件じゃあ登録とかの労力に見合うものではない印象。

その2:JAC Recruitment

企業としての発祥がロンドンであるJAC Recruitment。
法律的に日本の法人がロンドンでの仕事を直接紹介してはいけないそうなので、日本で登録してもJAC UKの担当者を紹介されることとなります。
日本の担当者とは過去にコンタクトを取っていたので、経歴書や志望業界等の連携はスムーズに終わってロンドン在勤の日本人担当者の方から連絡がきました。

リクルートと違い、まずは自分の経歴にハマりそうな求人を2つほど紹介してもらっており、その他希望を伝えて色々探してもらっている状況。
このエージェントは、企業からの求人をもらうだけでなく、登録者の経歴がマッチしそうな企業への「提案」という形で採用を働きかけてくれる。
さすがロンドン発祥の人材紹介会社であるな、という印象。
UK版のHPに記載されている求人にはないものなので、非公開求人をたくさん抱えているかと思われるので、日本国内にいる間でもコンタクトを取る価値はある。
なお、紹介してもらった2案件のうち、片方は日本国内で内定まで完結するもの。

今後の追加の紹介、案件の進行に大いに期待。

ロンドン現地で仕事を探す

日本で就活が完結しなかった場合、または後で現地で仕事を探す場合、これらのサイトが有名な様である。

その1:CentrePeople

検索で仕事を色々検索できるが、サラリー水準が総じて低めに見える。
とはいえ、非公開求人もあるだろうと思われるので、必要の際は登録してみたい。

その2:People First

http://www.people-first.co.uk

なぜだか埋め込み表示にならないが、とりあえず表示。
Center Peopleとほぼ大差ない印象。
日本国内にいる間でも登録が出来るようだが、まだ必要なさそうなので今後必要に応じ登録の予定。

エージェントの見極めポイント?

自分にとっていい転職エージェントを見極めるには、以下のポイントを把握すると良いと感じる。

  1. レスポンスは速いか?
    ちょっとしたことにも反応が遅いのは、まずフィルタしていいと感じる。
    紹介から応募までずっとスローな感じでは、望んでいないなら避けて良い。

  2. 提案を行える会社か?
    上記JAC Recruitmentの所で触れている通り、求人を今だしていなくても関係のある会社へ提案が出来るかどうか。自分が応募できる可能性の幅が広がるので、こうしたことが行えるエージェントの方が質が高い蓋然性は高い。

  3. 成功報酬型か、特命型か?
    成功報酬型=採用に至った人の年収30%等、採用に至った場合に報酬を得る体型。
    特命型=予めお金をもらって人を探す体型。
    当然前者が主流で後者は多くはないが、後者をやっているエージェントであれば、それなりの信頼があるからこそ企業がそのエージェントに依頼するため、ある程度質の高さを想定して良いと思われる。

  4. こちらの事情を慮れるか?
    以上まででなんとなく会社を見分けたら、後は案件をどうこちらに持ってきてくれるか、である。
    それは、こちらの現状、キャリア志向を慮ってくれるかどうかに尽きる。
    例えばLinkedInでも、転職直後でもやたらとJob Descriptionを投げつけてきたり会いましょうと言ってくるエージェントは多数いる。
    しかし、たまに「転職直後だと思うが入社して違和感はないか、今後のキャリアの方向について話をしないか」という一言を添えてくれるエージェントがいる。ちょっとプロフィールを読んでくれるだけでわかる情報なのだが、絨毯爆撃しているエージェントではこうはならない。
    過去にこうしたエージェントについてもらった時は、レスポンスもよく、なぜこの求人を持ってきたのか、を完結に明確に言ってくれる素晴らしい担当だった。台湾出身の女性であったが、彼女がLinkedInで他の人からも推薦文が書かれている背景が伺えた。

こうした人で、さらに1〜3までの条件に合致していれば大半の場合有益な話が出来ると思う。
例えば、狙うポジションでの具体的な能力水準、面接の具体的質問事項等、実践的な話をすることが出来ると思われる。
自分の場合、金融機関での開発者はどういった能力水準なのか聞いたら、Javaならザインパターンを一通り使えること、UNIXベースでシステムリリースの手順が作れること、等かなり具体的な話が出来た(ちなみに自分はそうしたバリバリのエンジニアでないのでそのポジションを諦めるきっかけになったが・・・笑)

自分はこれまで1度の転職と、1度の転職未遂しかしていないので、ツッコミや違った見方があれば大歓迎である。

追伸
Bizreachも使ったほうが良いのかもしれないと思いながら、まだ登録していない。