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妻が海外赴任になったけど、僕はどうすれば?

アラサー夫婦の妻が海外赴任になり、ついていった夫のブログ。ロンドンでの生活も綴ります。

ついていくのか、別居するのか

話し合ったこと
海外赴任というもの

海外赴任ということ自体は世の中に珍しくはなく、商社だったりメーカーだったり銀行だったり、ある程度の規模の企業であれば一般的に起こりうることだ。
しかし、海外赴任という単語を聞いてまず思い浮かべるのは男性が赴任するケースではないだろうか。
自分の知る限り、既婚の女性に対して海外赴任の辞令が下るケースというのはかなり限られてくる。かなりの強い希望を持っている場合などだ。
そして既婚男性の赴任のパターンのほとんどは、女性側が退職をして同行するケースで、残りが単身赴任とするケースだ。

さて、我が家では?

当然我が家でも同行か、別居か、という議論をしなくてはならなくなった。
妻の要望は至ってシンプルで、「私は辞令を辞退することはなく、ロンドンに必ず行く。そして、あなたにもついてきて欲しい。前任者の任期が5年だったが、5年も離れ離れで暮らすのは避けたい。」ということだった。

ちょうど辞令が出た4月頭は、タイミングの悪いことに自分の転職活動の真っ最中だった。
自分の望む方向に変えようとしていたキャリアを一旦諦めて、ロンドンでの仕事を探す必要が出てくる。さらに、選考途中で自分都合で辞退した企業は、今後もう二度と選考を受ける機会がなくなるのではないか気がかりだった。
このまま転職活動を続けて、新しい企業のロンドン支社への赴任希望を出すことも可能ではある。そう安々と希望通りに行くかは全く分からないが。

一方で、妻の希望もよく分かる。
英語がネイティブレベルで、古い体育会系的な日本文化が大っ嫌いの自由人派な妻は予てより海外赴任を希望していた。
異動の度にカビ臭い体育会系気質の蔓延る部署にならないか戦々恐々としていた身としては、ロンドン赴任とはまさしく渡りに船である。
だから、妻が赴任するのは大賛成で、なんの異論もない。
やはり問題は、自分がどうするかだった。

悩んだ結果

時間にして大体1週間ほどあれこれ悩んだ結果、自分は着いて行くことを前提にロンドンでの仕事を探すことにした。
不安だったことについて、キャリアアドバイザーなり先輩方なりにヒアリングをして、不安に思う必要があるのかどうかを洗い出した所、そこまで不安を感じなくてもいいのではないか、と思えたからだった。

■不安だった所

  • 自分のキャリアはどうなるのか?
    (回答)
    キャリアについては、ロンドンに行くにせよ行かないにせよ、自力で作る必要がある。
    ロンドンに行った場合、英語に堪能になることが出来ればバイリンガルとしてキャリアを広げることが可能にもなる。
    日本で転職してからその企業のロンドン支社を目指すのは、博打になる。
    結論からすると、ロンドンで仕事が見つかるならばキャリアにはむしろプラスとなりうる。
  • 戻ってきた時に大体35歳前後、その時に日本で職を見つけることに苦労しないだろうか?
    (回答)
    業界ごとに傾向は異なり、かつケースバイケースとしか言えないが、自分が属している金融/ITの分野ならば仕事が見つからないことはそうそうない。
    但し、35歳ぐらいからポテンシャルが評価されるよりは即戦力としての評価が求められるため、次の仕事でどのようなことをするかは重要になる。
  • 今の転職活動で受けようとしていた業界内での大手企業は、二度と選考を受けられなくなるのではないか?
    (回答)
    そのようなことはない。日系企業であっても、仮に選考に進んで不採用になったとしても、もう一度別のポジションで選考を受けることは可能。もちろんポジションに応募出来る相応の理由は必要になるが、スキルのミスマッチという範囲で不採用になったならば、マッチする他の所では採用の可能性はある。
    但し、基準は不明だが企業なりの人間性評価でアウトになった場合は、応募しても書類選考を通過できない、という事も有り得る。

以上をまとめると、いい仕事に巡り合えればキャリアとしてはむしろプラスとなる。
そして、日本にいる段階でも仕事を探すことは可能であり、実際に自分のバックグラウンドにマッチする仕事が出てきたので、ロンドンに行くのもアリなのではないかと思うに至った。

着いていこうじゃないか

自分の中で大体まとまったある日、ロンドンに行く決意が出来たことを妻に伝えた。
妻は大喜びし、さらに軽く涙ぐむくらいだった。これは自分にとっても予想外のリアクションだった。
向こうの中でも自分が来るかどうかはかなり大きい問題だったようだ。
世の中の旦那諸君は、海外赴任になった奥さんの話はよく聞いてあげよう。言えなくてモジモジしていることが色々あるかもしれない。
自分の不安も大事ではあるが、海外に行けと命じられている本人も色々な緊張に面しているのである。

こうした経緯を経て、本格的に転職活動をすることになった。
これまでの選考を辞退することについては、キャリアアドバイザーに伝えること自体心苦しかった。
しかし、その担当者を通じてロンドンのキャリアドバイザーの紹介を受けることも出来た。
こうして転職活動の始まりに続く。

John Smith