妻が海外赴任になったけど、僕はどうすれば?

アラサー夫婦の妻が海外赴任になり、ついていった夫のブログ。ロンドンでの生活も綴ります。

情報収集のための情報収集

何がわからないのかよくわからない

情報収集が大事、とはよく聞くものの、集めるべき情報さえもよくわからない。
何を調べたらいいかもよくわからないままGoogle検索をすることになる人が大半と思われる。
そこで、自分が調べたことで有意義であったものは紹介しておこう。

まず最初に

鉄則は、同様の経験をした人に実際に話を聞くこと。
インターネットは便利だが、情報が断片的になりがちである。
情報をネットに書く方も一連の流れを全て1つのページで書くことは面倒だし、しかし読む方はあちこちページが飛んでいると読むのが面倒である。
(このブログにも言えることだが・・・)
また、断片的な情報を一つ一つ噛み砕いて繋げる作業は中々骨が折れる。
百聞は一見に如かずという言葉もある通り、経験者に直接話を聞くのが最も良い。
なお、その際は感謝、御礼を忘れずに!

ビザについて

留学生向けだが、内容が整理されていて参考になった。
ざっくり言うと、Tier2と呼ばれる、一般ビザが貰えればベストである。
イギリスにある企業がスポンサーとなって発行してもらえるが、もちろんハードルは低くない。

なお、イギリスは配偶者ビザでも就労可能であるので、Tier2ビザを持った配偶者(自分の場合は妻)がいれば、まず現地に行って就職活動をし、決定したらビザを発行してもらう、という事も可能な様だ。

就職について

海外での就職の仕方について、パターン別に詳細な紹介があるのでとても参考になる。
エージェントも紹介されているので、自分もこうした所へ今後コンタクトを取ってみる予定である。
その顛末については別途まとめてゆく。

同じような経験をした人のブログ

男女が逆だが、要は自分と全く同じパターンの方のブログ。
ざっくりと面接の顛末まで書かれているのでより具体的なイメージがつくと思う。
ただ、書いてある通りにケースバイケースなので自分で色々当たってみるしかない、ということになる。

QAサイトの内容を参考にするのはやめた方がいい。せめて1年以内の情報を。

雑学から仕事まで色々助かるのがヤフー知恵袋に代表されるQAサイト。
上記QAも情報が非常に多く、一見すると有益な情報にも見える。
しかし、よくよく見ると2002年の質問だ。現在の2016年とのブランクは14年。
これだけあれば国の制度も事情も変わるので、あまり情報を鵜呑みには出来ない。
また、アンサーの好みも多く、悪意を持っているとしか思えないような回答があることさえある。

雑多だが、現在参考として残してある情報は大体この通り。
他にも出てきたら随時新規エントリーで紹介して行きたいと思う。

John Smith

発令の日の話し合い

4月1日という日

2016年4月1日、2016年度の初日である今日は多くの日本企業で人事異動が発表される。
保守的な大企業においては、2月頃からボス達の動きを見て人事異動の噂話がまことしやかに行われるのが通例となっている。
部長が部長室にこもって電話をしている、電話の後次長に呼びつける、なんだか不自然な仕事の引き継ぎを命じられる、こうしたものは格好の噂のタネとなる。
ほとんどのそうした話は無益な話だとわかっていてもだ。

一方、自分は数年前に転職して以降、大して大きくもない会社であったためこうした動きとは無縁となっていた。小さい企業においては会計年度といった区切りよりもプロジェクトの終わりといった実務側での区切りの方が大きな意味を持っている。人の配置なんてものはプロジェクトの終わりに合わせてお偉方で調整されるのが常だ。
ちょうど自分も昨年度で所属していたプロジェクトが終了し、社内の別のプロジェクトにアサインされることとなっていたため、少し緊張した4月1日を過ごしていた。

発令は突然に

プロジェクトのオリエンテーションのためのMTGを待っている折、妻からの着信でiPhoneが鳴った。
「もしもし?ロンドンに内示が出た。どうしよう。」
「本当に?あー・・・それは・・・偉いことになったね。」
「今まで仕事のカウンターになってた人の後任なんだって。ついこの前の部長との年度末ミーティングではまだ早いとか後1年はここで経験を積めとか言ってたくせに、その時もうオファー来てたんだって。とんだタヌキだよね!」
「とりあえず色々と話して状況を整理したい。帰ったら家族会議だね。」

これは大変な事になった。
妻のネイティブレベルの英語力や、海外拠点との仕事ぶり、本人の海外希望を踏まえるといつか来るだろうことは予想していたが、具体的なアクションプランなんて何もない。
妻が赴任すること自体に異議はないが、一体自分はどういうふうに働けばいいのだろう?

家族会議

開発環境のセットアップという、ITの仕事で新規プロジェクトにアサインされたらまずやるような仕事をとりあえず終え、その日は帰路についた。
帰り道から妻と合流し、夕食を食べながらとりあえず分かっていることだけでも色々話し合った。

「発令ってのは急なものだけど、本当に急に来たなって気がするね。」とりあえず当たり障りの無い切り出しから話は始まった。
「キャリア的にはめっちゃ行きたいんだけど、夫と離れ離れの生活は嫌。」
妻らしく、ストレートに結論から飛んできた。

「ロンドンに行かないという選択肢はナシだよね?となるとロンドンに職を見つけるか、主夫として行くしかないかな。しかし主夫だと日本に戻ってきてからキャリアを再開出来るのかわからないね。5年も経ったら30代後半だけどスキルは今から停滞することになる。」
「ロンドンで就活だよ!」
「簡単に言ってくれるけど、日本にいながら出来るのか、英国にわたってから探す方が普通なのか、わからないことだらけだ。まずはどういった手段が取りうるのか、状況を整理しよう。」

帰宅後、話しながら状況をまとめたのが以下の表である。
(グレーアウトされた項目は選択肢に含めないもの)

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「とりあえず書けることは書いたかな。でも、果たしてこれでまとまったんだろうか?」
まとめてみたものの、まとまらない心持ちが継続している。
「とりあえずやるべきこととしては、ロンドンで職を得る場合にどのような手段があるか、だ。フリーランスの話は現実的でないかもしれないし一旦おいておこう。過去に転職した際のエージェントが海外求人も手がけてるそうだから、週明けにコンタクトを取ってみることにするよ。」
正直、今日はこれ以上考える気分にならなかった。

「そうしよう。何かわかったら教えてね。それと、ごめんね、巻き込む感じになっちゃって。色々考えてくれてありがとうね。」
妻は要求はストレートだが、こうしたフォローも良くしてくれる。
「ありがとう。とりあえず今日の所はもう寝よう。」

John Smith

夫婦の詳細

我が家の背景のご紹介。

■自分(John Smith)
アラサー。
John Smithはイギリスで言う所の「田中太郎」な名前。
新卒で某大手企業に総合職として入社し、そこで同じく総合職の妻と出会って結婚。
その後、退職して某IT企業にて勤務中。
キャリア的にはそろそろITベンダー側でなく、ユーザー側企業に戻ろうと画策していたところだったが、妻の海外赴任決定を受けてどうしたらいいか悩んでいる所。
妻は仕事を頑張ってキャリアを積み重ねている所なので、夫としては自分が変えられる所は変えて応援してあげたいと思っている。
一度転職を経験してもいるので、転職自体に抵抗感無し。

ちなみに子供はいません。いたらついていって主夫していたかもしれません。

■妻
アラサー(自分と同い年)。
新卒で某大手企業に総合職として入社し、そこで同じく総合職の夫と出会って結婚。
素行が悪い(自称)ながらもアメリカ育ちで得た持ち前の英語力を活かして国際系の仕事を驀進中。
キャリア的には海外赴任を希望していたのでウェルカムだけれども、いきなり辞令のため若干アセアセ。
夫と一緒に行きたいけれども、夫のキャリアもあまりマイナスになるようなことはさせてあげたくないと思っている(はず)。

以上です。
John Smith

はじめに

こんにちは。

30代で共働きの夫婦だった我が家に、妻のロンドン赴任の辞令。
さて、夫はどうしたらいい? ついていく? 残る? 仕事は? 今後のキャリアはどうなる?

女性でも海外赴任が当たり前となってきている昨今。
しかし、まだまだ既婚女性が異邦の地へ赴くケースは少ないようで、世の中の男性諸君が何をどう考えたのか、さっぱり知ることが出来ません。

そこで、妻が海外赴任をすることとなった夫婦の男性側視点をお知らせするべく本ブログをスタートさせました。

同じような境遇となる人参考となれば幸いです。

John Smith